保水性舗装の性能規定工事を横浜市道路局より受注しました

ヒートアイランド現象（夏に都心部の気温が周辺より高くなる現象）に有効な「保水性舗装」と「遮熱性舗装」に取り組んでいます。
この度受注した、横浜市道路局の井戸ヶ谷中町地区の舗装修繕工事で保水性舗装を施工中です。

「保水性舗装」とは、開粒度タイプ母体アスファルト混合物(雷おこしの様な混合物)の空隙に、保水機能を有する保水性セメントミルク(３時間程度で固まるミルク状の液体)を注入した舗装です。

舗装体内に保水された水分が蒸発する時に舗装体から気化熱を奪い、舗装の温度を低減します。
保水性舗装は遮熱性舗装（赤外線を反射することで路面の蓄熱量を減少させる）とともに都市部のヒートアイランド現象の緩和技術として位置づけられ、今後普及拡大が期待できる技術です。

当社では技術研究所の試験施工ヤードにて保水性舗装の試験施工を実施し、データを収集してまいりました。今後、新しい技術が普及拡大することを期待しています。

工事概要

発注者	横浜市道路局
工事名	南区井土ヶ谷中町地内舗装修繕工事
主要工種	水舗装工（高粘度改質As） 厚さ5cm 面積3,900m2 保水性セメントミルク浸透工　面積3,900m2

性能規定

性能	測定方法	基準値
路面低減温度	接触型温度計で路面温度を測定 近隣の同一条件個所との比較	12℃以上の低減
保水量	現場切取り供試体にて乾燥質量（60℃乾燥炉内24時間）と水浸質量（24時間水浸）のm2当たりの差を測定	4kg/m2以上
すべり抵抗値	回転式すべり抵抗値	0.45以上（60km/h）