遮熱性舗装の工事を国土交通省東京国道事務所より受注しました

2004年08月25日お知らせ

ヒートアイランド現象(夏に都市部の気温が周辺より高くなる現象)に有効な「保水性舗装」と「遮熱性舗装」に取り組んでいます。
この度受注した、国土交通省東京国道事務所の銀座(2)舗装修繕工事で遮熱性舗装を施工中です。

「遮熱性舗装」とは、日射エネルギー量の約半分を占める近赤外線を高反射して、舗装路面への熱吸収を防ぐ舗装です。

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遮熱性舗装表面
(技術研究所試験施工ヤード)

特徴

温度抑制機能 路面温度の低減と舗装の蓄熱量減少
快適性 夏季の道路環境改善
機能の多様化 温度抑制機能に加え、騒音低減、排水機能の両立

当社では、技術研究所の試験施工ヤードにて遮熱性舗装の試験施工を実施し、データを収集してまいりました。今後、新しい技術が普及拡大することを期待しています。

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(遮熱性 47℃)   (排水性 52℃)
舗装表面の温度

工事概要

発注者 国土交通省関東地方整備局
東京国道事務所
工事名 銀座(2)舗装修繕工事
路線名 一般国道15号(中央通り)
工事場所 東京都中央区銀座6丁目~港区新橋1丁目
主要工種 切削オーバレイ工(高粘度改質As)
厚さ10cm 面積5,800m2
車道打換工 厚さ40cm 面積490m2
遮熱材塗布工 樹脂系 面積6,290m2

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赤外線カメラによるサーモグラフィー画像例
拡大画像

性能の測定

性能 測定方法 基準値
騒音値 舗装路面測定車(特殊タイヤ)で各車線毎に測定(走行速度50km/h) 全車線平均値
89dB(A)(LAeq)以下
遮熱材 最高気温30℃日射のある条件で、日射量の多い11時~15時の間で30分毎に路面温度を測定し、隣接する既設路面と遮熱舗装の同時刻における温度差の最大値 温度差10℃以上

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遮熱性舗装施工前の状況