GPS利用の情報化施工を日本海東北自動車道胎内舗装工事で行いました
2008年10月28日お知らせ
日東道で初の情報化施工 福田道路
福田道路(新潟市、三浦克彦社長)は新潟県胎内市の日本海東北自動車道(日東道)胎内舗装工事で、3次元マシンコントロールシステム(mmGPS)による情報化舗装を展開している。日東道では初の取り組みであり、舗装工事に不可欠な路盤高の精度向上や省力化など、導入効果を検証し、活用を検討する方針だ。
施工対象は下層路盤のセメント安定処理工事。衛星と現地GPS基地局が座標情報を、側道脇のゾーンレーザーが高さ情報を発信、測定する。グレーダー内のコントロールボックスが受信し、計測情報補正と設計値を比較してデータ処理。設計値に対応するようブレードを自動制御する。
10月2~3日に公開された現場見学会では、熟練者と若手のオペレーターが搭乗し操縦。丁張り作業のない安全で効率的な施工が公開された。
(2008年10月6日、日刊建設工業新聞より)
mmGPS[ブレード自動制御]の特長 NETIS:KT-990421-A
- RTK-GPSの位置情報により、計画高さと現地盤高を照合し、モータグレーダのブレードを自動油圧制御する。
- 高さは、ゾーンレーザーにより、mm単位で検出する。
- 複雑な地形も簡単な地形同様に施工が可能である。
- 1つのGPS基地局で複数の重機が施工可能である。
3D-MCシステム(mmGPS)の導入効果
(1)生産性の向上
- 現場に基準高さ杭以外の丁張りを設置する必要がない。
- 仕上げ整形の作業効率が向上する。
(2)安全性の向上
- 施工中の検測作業が減少し、重機と作業員との接触災害要因(近接作業)が減少する。
- 面として高さ管理ができ、また、mm単位で施工ができ、平坦性が向上する。
(3)品質の向上
- モータグレーダの作業回数が減少するので、材料分離が起きにくい。
- オペレータの習熟度に左右されない高精度な施工が確保される。
(4)維持管理の効率化
- 設計、測量、制御、結果データ管理の合理化ができる。